家づくり座談会
家を建てて7年目。私にとっては見慣れた日常の場である我が家ですが、初めて訪ねてこられる方には、今でも「わー!素敵」と言っていただいています。決して広くない、こじんまりとした使い勝手のいい我が家。新建材ではない本物の木は、年数を経過して少しずつ色が濃くなり、長年私が大切にしてきた、たくさんのモノたちとしっくりと馴染んで、私の世界を作り上げています。ここは、私の生きるエネルギーの土台を支えてくれている大切な場所。とても気に入った我が家です。
私は、いざ家を建てようと思った時、本当に欲しい情報は、すべて“人のつながり”で得ることができました。情報の量は少なくとも、チラシや広告やネットの情報より、私に確かな信頼と安心を与えてくれました。その核となってくれたのが、設計士の大出良治さんです。
私の友人Iさんが、私の3年前に大出さんの設計で家を建てました。そして私が建て、その後、私の友人ふたり、WさんとKさんが同じ大出さんの設計で家を建てました。どの家も木の匂いに包まれ、お日さまがたっぷり差し込み、風が吹き抜け、それぞれ住む人の希望に沿った使い勝手のいい、そして素敵な家です。
自分の生き方を表現する家。それはとても高価で、無理と思い込んでいる人が多くいらっしゃるように思います。ハウスメーカーのカタログから選ぶのが家づくり、と思っている人も多くいらっしゃるように思います。でも、そんなことないよ、家づくりってもっといろいろあるよ、規格に自分を合わせるのではない、自分を中心に、家族を中心にした家づくりがあるよってことを、多くの人に伝えたいと思いました。本当に納得する、自分らしい家で暮らす喜び。年数が経過するほどに馴染んでいく家。こういう家、こういう家づくりもあるよってことを知って欲しいな、と思いました。
今日は「シュロ木の家」である我が家に、大出さんの設計で家を建てた友人たち、「木の子の家」のIさん、「庭を楽しむ家」のWさん、「蔵の家2」のKさんが集まりました。私とIさん、Wさんは長年の友人同士。私とKさんは仕事を通じて出会った友人。KさんとIさん、Wさんはこの日初対面でしたが、家づくりの話で盛り上がり、楽しい時間を過ごしました。